2020年05月

カリマンタンのカナリクラトゥスが羽化しました。
IMG_3901
どちらも46mm弱。
800ボトルでセラー管理のVIP待遇でしたがいまいち奮いませんでした。
南カリマンタン亜種、いわゆるラムリーはあんまり大きくなりません。原名とかジャワに比べて食が細い(もしくはマットがあまり合ってない)のか、ブリブリに太ってくれない印象です。

それでもギネスは他亜種と変わらないぐらいのサイズなんですよね。ヤってんじゃないかと疑いましたが、見た目は非常に南ボルネオらしいのですごいなと思います。上から目線ですいません。

本亜種らしさというのは、一番はアゴつきだと思います。他よりも太短く、湾曲が強いです。そしてデカくならない。
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よく「カナリはこんなにかっこいいのにどうして人気ないんだろう??」とか抜かす輩がいますが、正味ジャワやスマトラのカナリ自体は人気あります。本当に人気がないのは南カリマンタンのカナリです。
不人気な虫が好きとか言ってジャワだの原名だのをブリードしてスカしているブリーダーは全亜種の最低ステータスを一心に背負うこいつをブリードしてみてください。
苦行でしかありません。

そのうちオク出しますので、興味ある方はどれほどの害悪か是非試してみてください^ ^


それでは。


こんばんは。

カウピの偏りが止まりません。
今期は20ぐらいやってますが、♂と思われるのはたった1頭...
続々羽化してきているので次々に掘り出してチビ♂出てこないかなと期待してますが、尽く♀しかいない^^;

これが噂のカウピ偏りまくる都市伝説ですね。
私は初めて経験しました。これは結構キクロ界では有名?な話で、結構これに陥る人も多いらしいです。私は運良く今までその現象はなかったですがついに発生しました。

そんなわけでカウピ♂を知り合いのブリーダーさんから頂きました。IMG_3800
あぁ^〜
久々に見るとやっぱりかっこいい^ ^
内歯がやたら太くてアンバランスなのが堪りません。

話は戻りまして、今回頂いた個体は去年に私が送った♂とそのブリーダーさんの♀との子供なので、血を入れ替えて帰ってきたことになります。あちらでは特に偏ってないとか...

何故今回に限り偏ったんでしょうか?
特に49mmの親使った期待の子供らだったんですが涙

実は思い当たる節もありまして、今回うちで出てきた♀の色合いがなんとなく怪しかったりします。IMG_3773
色彩変化が結構あります。
そもそもカウピ自体にこげ茶〜赤茶ぐらいのバリエーションはありますが、今回はやたら顕著な気がします。
一応、今までもなるべく赤い個体を親種に選んで使ってきたので、ようやく顕在化してきただけかもしれませんがそれにしても不自然なような。

まあ、詰まるところ混ざったかもしれません。
混ざるとしたらスペキですかね。たしかに親ブリード時にはスペキやってたりしました。
一応、自分の中では区別できてる自負があった
んですが、今になると少し不安です。
IMG_3771
一番差のある♀

左のは所謂よく見るカウピ色、右のが1番赤いのです。上翅だけ赤いセパレートみたいなのはたまに出ますが、頭まで赤いのはおそらく初めてです。
まあ、でもカウピでもあり得なくない絶妙な色合いかなぁ。

以上から、

悲観案
・親♀で間違えてスペキ♀を使った

・混血をしたため遺伝的欠陥で赤個体が出たり♀に偏ったりした

楽観案
・親♀はカウピを使った
・偏りはカウピ特有のそれで、赤いのは今まで選別してきた赤血統が覚醒遺伝で急に顕在化した

という考えになってます。
この手の混血は♂とか見ないとはっきりしません。スペキ×カウピは何度か見たことありますが非常にわかりやすくハイブリッドな見た目になるので、唯一の♂を見れば全て分かるかと。
今日見たら蛹室作ってたので2週間後ぐらいにはどうなるか分かるかと思います。

無事にカウピが出れば一安心ですが、キメラが出てしまえばこの血統は絶やさなくてはなりません。ブリーダーとして過失の混血はタブーです。

偉そうなことつらつらと書いてきましたが、要するに、「虫の管理は適当にやるな」ということですね。
ちゃんとラベル書いて管理しましょう。

それでは



追記
今回もらった♂は混ざってない想定で♀とかける用です。混ざってることが確定すれば絶やします。
また、新たに別ラインの♀も用意してブリード予定なので、そこら辺は分別つけてやっていきます。



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